特徴等
徳川家康をまつる東照宮は、家康の没後その遺影を久能山から日光に移葬する途次、喜多院に4日間逗留して供養したことに因み、天海僧正が寛永10年(1633)にこの地に創建したものである。その後寛永15年(1638)の川越大火で延焼したが、同17年(1640)に再建された。当初から独立した社格をもたず、喜多院の一隅に造営されたもので、日光、久能山とともに三大東照宮といわれている。社は随身門、鳥居、拝殿及び幣殿、唐門、瑞垣、本殿からなり、本殿の前には、歴代城主奉献の石灯籠が置かれている。
拝殿は桁行三間・梁間二間、入母屋造、銅瓦葺で、正面に一間の向拝を設ける。幣殿は桁行二間・梁間一間、銅瓦葺で、背面は入母屋造、前面は拝殿に接続する。柱などの軸部は赤漆塗り、上方の組物や蛙股・木鼻などは極彩色が施されている。
参考資料:現地の説明板(埼玉県教育委員会/川越市教育委員会)/総覧日本の建築(日本建築学会編/新建築社)/国指定文化財等DB(文化庁)
2007-1-16
番号・名称 年 代   構造等
24 東照宮
拝殿及び幣殿
寛永15年
(1638)
拝殿:桁行三間、梁間二間、一重、入母屋造、向拝一間、銅瓦葺 幣殿:桁行二間、梁間一間、一重、後面入母屋造、前面拝殿に接続、銅瓦葺

拝殿

拝殿
東照宮拝殿及び幣殿 (撮影:2005-7) 東照宮拝殿及び幣殿 (撮影:2005-7)
    埼玉県の重要文化財建造物     2018-1-15 現在
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